八 男 っ て それは ない で しょう 6 話。 #2 第六十八話:別れの手紙

異世界コミック作品まとめ

八 男 っ て それは ない で しょう 6 話

広大なリンガイア大陸にある、ヘルムート王国。 王家と貴族が支配する王国で、人々はそれぞれの暮らしとささやかな幸福を享受していた。 15年前、突如魔物たちが凶悪な力を持ち始めたことにより、平穏な日々は終わりを告げる。 かつてない危機に揺れるリンガイアにおいて、人々は冒険者たちの力を必要としていた。 「あなた」も、冒険者になるための最終試験に臨んでいる若者の1人。 しかしそれは「黒の魔導師」の乱入によって波乱の幕開けを迎える。 絶体絶命の危機に陥った「あなた」に突如宿った召喚の力、それによって呼び出されたのは…… 「もう一つのリンガイア」の強大な魔法使い、ヴェンデリン・フォン・ベンノ・バウマイスターだった! 小説、コミック、アニメで大ヒットの「八男って、それはないでしょう!」原作者Y. A先生完全原案ストーリー! 「世界なんて救わない物語」のパラレルワールド、「世界を救う物語」が今始まる! パラレルワールド ゲームの舞台は「アニメ世界」とは違う「もう一つの世界」のリンガイア大陸。 どちらの世界にも、同じ名前の国が存在し、同じ名前の人間が生活している。 しかし15年前、「あること」をきっかけに世界は異なる道を歩み始めた。 「アニメ世界」のリンガイア リンガイア大陸は南北2つの国によって統治されている。 主な舞台となるヘルムート王国は大陸の南半分を有し、 王家に忠誠を誓った貴族たちがそれぞれの領地を運営している。 リーグ大山脈や魔の森など各所に魔物が住み着いてはいるが 生息域から出てくることは少なく、人々は平穏な生活を営んでいる。 「もう一つの世界」のリンガイア 統治する国、地形や地名などは全て「アニメ世界」と同じ。 しかし15年前より魔物が凶暴化し、生息域を出て人々を脅かすようになった。 人々は自らの生活を守るために魔物に対抗する力を欲し 平民はもちろん、貴族の庶子にも冒険者を志す者が少なくない。 王侯貴族は、魔物の凶暴化の究明に心血を注いでいる。

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男のロマン、それはロボット —<Infinite Dendrogram>—

八 男 っ て それは ない で しょう 6 話

リリーと仲良くなり、少し汚れたドレスを見てアリサと公爵家の使用人に悲鳴を上げられ、会談を終えたオヤジと公爵閣下にその姿を笑われ、そしてリリーに「ばいばーい!」と最初のお淑やかな挨拶とはかけ離れた別れの挨拶をしてもらって、公爵閣下達は帰っていった。 そのまま屋敷に戻ってオヤジに言われるままサロンに向かい、そこでオヤジが紅茶を飲みながら、ようやくホッとした表情を見せて俺に告げた。 「婚約は成立した。 リリーちゃんは今日から正式にお前の許婚だ」 「よかった〜……」 満足そうな顔で告げたオヤジの台詞に、俺は胸を撫で下ろす。 「なんだ、もう好きになったのか」 「いや、まあ可愛いには可愛いけど、そんないきなり好きになったりはしないよ。 ただ、相手は公爵閣下の娘さんだからね。 仲良くなれたはいいけど、もし婚約が流れたりしたらまるで僕の責任みたいじゃない」 「なんだ、そんなこと子供のお前が気にすることじゃないだろう」 「気になっちゃうんだからしょうがないでしょう」 ちなみにモノローグでは「俺」だが、家族の前では、俺は自分のことを「僕」と呼んでいる。 あるよね、相手によって一人称変えることって。 「まあ、とにかくお前はちゃんと結婚できるってことだ。 よかったな、将来の嫁さんを心配しないで済んで」 「そうだね。 あれだけ可愛い子なら僕も鼻が高いよ」 「あんな可愛い許婚を見つけてきてやったんだから俺に感謝しろよ?」 冗談めかしてオヤジが言ってくるので、俺も笑いながら礼を言う。 「ありがとね。 まあ、あの子のハートを射止めたのは僕の力だけどね」 「やるじゃないか、流石モテモテだった俺の息子だ」 「それ自分も褒めてるじゃん」 「ははははっ」 こんな冗談ばかり言うオヤジだが、実は凄い人であることを俺は知っている。 アリサ達使用人や母ちゃん、そして時に本人に訊いたり、書斎の本などを読み漁ってみたりして色々調べてみたのだ。 曰く、四将の中でも最強の男。 曰く、若い頃に魔人を倒した英雄である。 曰く、皇国最強の三大師団が一つ、近衛騎士団の師団長だった。 曰く、皇国に八人しかいないSランクの戦士である。 逸話には枚挙に暇がないが、どれも本当のことのようだ。 まるで物語に出てくる勇者みたいな話だが、これが実の父親だってんだから、不思議なものだ。 普段はそんな感じは全くしないのに。 まあ、だからこそベルンシュタイン公爵のような最高位の貴族が自ら進んで婚約を持ちかけてくるのだろう。 カールハインツという男と、ファーレンハイト辺境伯家と関係を持つことが得であると大物貴族をはじめとした周りの人間に判断されているのだ。 そんな辺境伯家を、俺は将来継ぐことになる。 その時に親の七光りだと笑われないよう、そしてリリーのような可愛い婚約者をしっかりと自分の力で守れるよう、俺は強くならなくてはいけない。 「修行してくるよ」 「今からか? もう暗くなるぞ」 「大丈夫。 夜ご飯までには戻るから」 「辺境伯家嫡男として自己研鑽の修行に励むのはたいへん結構なことだが、羽目を外し過ぎて庭を壊すなよ。 広いとはいえ、一応先祖代々の土地だからな」 「…………んー、まあ、気をつけるよ」 「なんだそのフワッとした答えは……。 まあいい、頑張ってこい。 近いうちお前にも稽古をつけてやる」 「本当? じゃあ楽しみにしておくからね」 そう言い残して俺は裏庭に向かう。 我が家の裏庭はたいへん広い。 それこそ俺の秘密基地がある林の中から、果樹園が広がる小さな岡、鬱蒼と森が茂る小高い山まで、その全てが我がファーレンハイト辺境伯家の邸宅の敷地内だ。 今から行くのは、その中でも俺が主に修行をする時によく行く山だ。 アリサに庭に穴を開けるなと、お小言を言われた裏山である。 ここ数年間に亘って修行を行っていた、俺専用の訓練場だ。 日本の地方の山間部に行けばいくらでもあるような没個性な山だが、俺にとっては他のどの山よりも思い入れのある山だ。 麓部分の、少し木々の疎らな辺りから山の中腹に向かって続いている獣道。 獣とは言うものの、この道を作ったのは他でもないこの俺自身だ。 獣道を進んで、山の中腹よりやや上の位置まで来る。 そこには小学校の体育館と同じくらいの広さの開けた空間が存在していた。 そして特徴的なのが、地面、木、崖、岩などありとあらゆる場所に、無数の穴が空いていることだ。 小さいものは数十センチ、大きいものは数メートルに達するだろう。 この穴こそが俺のこの四年間の修行の産物であり、俺の強さを証明するものだった。 「……今日もとりあえず一セットいきますか」 深呼吸。 呼吸を整え、精神を落ち着かせる。 そして次の瞬間、俺は 跳 ん だ。 ドガッ、と音を立てて先ほどまで立っていた地面が抉れる。 一気に数メートル先まで跳んだ俺は、そのまま地面に足を落とさず、途中にある木の枝を踏んで、再び跳んだ。 木々の間を跳び、地面を抉って崖を駆け登り、大岩を飛び越えて俺は山を一気に登っていく。 明らかに登山に向いていない急峻な斜面を、ほんの数秒に満たない時間で忍者のように駆け上がっていく。 汗は少し滲む程度、呼吸は乱れていない。 「……だいたい五分か。 まあ最初の頃よりは随分と早くなったかな」 この修行を始めたのが、自由に外に出てもよくなった一昨年の始め頃だ。 その時は山を一周するのに日が暮れるまで丸一日かけていたので、俺もなかなか成長したものだ。 ところで、6歳現在の俺の身体能力は「42」だ。 魔力の「23298」というとんでもない数値と比べたら、ごく普通の大したことない数値である。 多分、俺以外の6歳児とそんなに変わらないだろう。 では何故、先ほどのような超人じみた運動を行うことができたのか。 それは別にこの世界の6歳児が超人じみているとかそういうわけではない。 これこそが俺の四年間の修行の成果の一つなのだ。 「……はっ!」 ズドドドドンッ! 拳を振るう。 十メートル以上離れた崖に、数十センチ〜一メートルサイズの穴がいくつも空く。 「……よし、【衝撃】の連発も難しくなくなってきたな。 命中精度もバッチリだ」 そう、俺が爆発的な加速をしたり、跳んだり跳ねたり、そして離れたところに穴を開けることができたカラクリの正体は、俺の固有魔法【衝撃】だ。 俺は母ちゃんに魔法のコツを教わりながら、「魔法大全」に載っていた通常の無属性魔法に加えて、この固有魔法【衝撃】をここまで使いこなせるようになったのだ。 【衝撃】の効果は至極単純だ。 俺の身体から物理的・魔力的な衝撃を、任意の強さとタイミングで発生させるというものだ。 発動には他の魔法のような魔法陣もルーン文字も詠唱も要らない。 ただ、腕や足を動かすように、普通に念じるだけで良い。 今でこそ腕や足を動かすくらい自然に【衝撃】を扱えるようになったが、魔法を使い始めた頃は大変だった。 ハンドルの左右を逆にして自転車を運転するようなものだ。 少しでも気を抜くと、すぐ力が暴発して怪我をした。 まだ小さいから母ちゃんも凄く心配して、何度も怒られたものだ。 結局、何度言っても修行をやめないので、母ちゃんが付きっきりで修行を見てくれるようになった。 おかげで二年とちょっとでようやく基礎的な魔力の扱いと、魔法の使い方を体得できたのだ。 それ以降はこうしてこの裏山に来て、ひたすら精度と威力を上げる修行をしている。 魔力は使い切れないほど有り余っているので、用事のない時はずっと修行だ。 地球で暮らしていた時と違って、努力すればする分、どんどん自分の実力になるのが実感できて、日々の修行がとても楽しい。 ただ、流石に単調な毎日にもやや飽きてきたところだ。 そろそろ変化があってもいいだろう。 これまでは家の敷地内から出ることは許されていなかったが、もう6歳になったのだし敷地の外に出ても良いか、オヤジに直談判してみよう。 俺は世界を広げたいのだ。

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第八話 お迎え

八 男 っ て それは ない で しょう 6 話

「来月にはゲゲゲの森に繋がる、〇〇神社のバリケード工事がスタートするだって!?」 緊迫した空気が流れた。 朝方偶然その話を聞いたまなが学校終わりに慌てて鬼太郎達に伝えにきたのだ。 その道中にアニエスとアデルを一緒に連れて。 「なんてことじゃ・・・もしあそこを封鎖されたらワシらはともかく、まなちゃんと裕太君はもう二度とこの森には来れなくなるぞ!」」 「そんな!イヤだよ!私もうこの森に来れなくなるのは!?」 泣きながら訴えるまなに鬼太郎達が慌てて慰めた。 「お、おちつくんだまな!取り敢えずこれは裕太には言ったのか?」 そう聞くが彼女は首を横にふった。 「どうして?裕太にとっても深刻な話じゃない!?なんなら今直ぐにでも知らせようか?」 「ダメ!アニエスやめて!!そんなの聞いたら裕太君絶対ショックを受けちゃうよ!あの子の涙だけは私見たくないの!!」 必死に止めるまなの言葉にアニエスは伝えるのをやめた。 彼の性格上そんなことを知ればショックを受け泣くのは見えている。 弟の様に可愛がってるまなとアニエスには酷な事だった。 だが、まなに取ってこの事が裕太に知られて、一番恐る事が起こって欲しくなかったのだ。 「それに、もしこの事が裕太君が知ったら・・・いやだ!!あの子にだけは嫌われたくない!!!」 「嫌われる?どういう事?」 まなは全てを話したゲゲゲの森のバリケード制作をするのが、まなの母親純子が勤める株式会社GHFだという事を。 「もし、裕太君が私のお母さんが勤める会社のせいで鬼太郎達に会えなくなるって知ったら・・・」 まなの顔は完全に青ざめていた。 だが、そんなまなをアニエスが叱責した。 「しっかりしなさいよまな!裕太が、あの子がそんな事でまなを嫌いになる子じゃないくらい分かってるでしょ!?」 「で、でも・・・・ああ!」 アニエスが煮えきらない態度のまなにビンタした。 突然の事に全員が唖然とした。 「いい加減いしなさい!あんた裕太のお姉ちゃんでしょ!?あの子の事信じなさいよ!!」 「・・・・・・・・・・・・・・」 まなは叩かれた頰をさすって黙り込んでいた。 そんなやりとりを見ていた鬼太郎が 「二人ともやめるんだ。 今喧嘩してもしょうがないだろ?・・・・僕がその会社の社長に会って説得してみるよ。 バリケードを作らないでくれって。 」 「「鬼太郎!?」」 「なんとか説得をしてみようと思う。 」 なんと鬼太郎は直接空一社長に会ってバリケード作りの工事を辞めてもらおうと言うのだ。 すると、ネズミ男が、 「やめろ鬼太郎!!人間に説得したって無駄だ!」 「ネズミ男・・・」 「それに忘れたわけじゃねえだろうな?お前の軽はずみの説得のせいで、あのバカ元総理にお前が殺されかけたことを!!?」 「!!!?」 そう、二年前の戦争が起こるキッカケを作った前総理に鬼太郎の殺害。 この時も鬼太郎は前総理が発令した「妖対法」をやめる様に説得した事により、発生したのだ。 しかし鬼太郎は死なず別次元の「あらざるの地」へと送られていたのだ。 更に 「しかも、お前を助け出すために、まなちゃんが記憶を失う被害まで出たのを忘れたわけじゃねえだろうな?」 「!!?」 「ね、ネズミ男さん!わ、私は別にもう気にしてませんから、大丈夫です!」 するとネズミ男は悲しそうな目でまなを見た。 「まなちゃん、まなちゃんが大丈夫のは仕方ない。 けど、忘れられた俺たちの気持ち考えた事あるか?」 「そ・・・それは・・・・」 何も言えなかった。 この場にいる全員がその悲しみを味わったからだ。 そして、ネズミ男は睨む様に鬼太郎を言った。 「鬼太郎テメー一人が犠牲になるのはいいよ!けどな、その後の俺たちまで巻き添いを喰らう様な真似はやめろ!!テメーの一番悪い所だ!自分一人だって考えてるけど、結局皆んなを巻き込む事がよ!」 「!!?・・・・・・・・・・・・・・・」 鬼太郎が目の前で消された所を見たネズミ男の話は、影響大だった。 しかも後の話も大きかった。 鬼太郎は結局何も言えなくなった。 だが、ネズミ男は、 「それでも説得に行くっていうなら、お前位一人じゃ行かせられねえから、俺も行くぜ!」 「ネズミ男!?」 鬼太郎が驚いた様に彼を見た。 「ただ、あのバカ元総理の時も俺とお前で行って酷い目にあったんだ。 あれ達二人じゃ不安だな。 」 「なら、私も行くよ!!」 「まな!?」 なんとまなも一緒にくと言い出したのだ。 「鬼太郎達みたいな妖怪だけじゃ空一社長も怯えちゃうかも知れないでしょ?なら、人間である私も行くよ。 それに会社の場所知ってる私だけだし。 」 そう言って意地悪そうに笑うまなを見て鬼太郎もフッと笑った。 「そう言い出したらお前は絶対に引かないもんな。 分かった一緒に来てくれ。 」 「鬼太郎!!」 すると、 「まなが行くなら私も行くわ!鬼太郎とネズミ男だけじゃ不安だし!」 「それを言うならアニエスお前だけでも不安だ。 私も行こう!」 アイエスとアデルも行くと言い始めたのだ。 更には、 「やれやれ、若者だけでは不安だな、のう、子泣きよ。 」 「まったくじゃ砂かけよ。 」 「ワシら二人も行くぞ。 」 「子泣き・・・・砂かけ・・・・」 すると、 「鬼太郎よ。 二年前は一人でいかせたが、あんな事があったのじゃ。 今回はワシは最後までついていくからな!」 「父さん・・・・」 目玉おやじもついて来ることを言ったのだ。 鬼太郎は髪で目を隠していたが、泣きそうだった。 」 「!!!・・・・ありがとうみんな!みんなが一緒なら怖いものなしだ!」 すると、まなが笑顔で言い出した。 「鬼太郎!まだ全員じゃないでしょ?」 「え?」 「もう、一反木綿さんに塗り壁さん。 何よりネコ姉さんを呼ばないとみんなじゃないでしょう?」 そう言われその場の全員が大笑いし、鬼太郎は早速カラスをつかって三人を呼び出した。 すると、一反木綿と塗り壁は直ぐ来て、話を聞いて了承してくれた。 「ありがとう二人とも!」 「お礼言わんといいばーい!まなちゃん達のこの森を自由に行ける為の行動ばい。 頑張るばい!!」 「おれ、頑張る!!」 「ありがとう二人とも!・・・あれ?鬼太郎?」 「ああ、分かってる!ネコ娘のやつ遅いな?」 何故か一番早く来そうなネコ娘の姿が無かった。 鬼太郎もカラスに聞くが、どうやら誰も見ていない様だ。 「ふう〜困ったな・・・誰も見てないのか・・・」 すると、アニエスが思い出した様だ。 「そう言えばネコ娘なら、私とお姉さまがここに来る前に見たわよ。 」 「え?本当アニエス、アデルさん?」 「ああ、何処か旅行に行く様だったな。 」 「旅行?」 「ああ、あいつ大きなキャリーバックを持っていたからな。 」 それを聞いたネズミ男がバカにした様に笑った。 「へ!この大変な時に旅行とは呑気なやつだな。 アイテ!!」 「馬鹿者!ネコ娘はお前と違って常に頑張っとるんじゃ!たまの息抜きくらい必要じゃろ!!今だってまなちゃんが言うまでワシらだって知らんかったんじゃし仕方ないじゃろ!!」 だが、それは砂かけに叱責され終わった。 だが、鬼太郎は難しい顔をしていた。 「どうした鬼太郎?」 「いや、ネコ娘が誰にも告げずに旅行するなんて珍しいなと思って。 」 「あ、そう言えば鬼太郎。 気になるんだけど、最初私ネコ姉さんに連絡してからここに来ようとしたんんだけど、電話もレインも繋がらなくて・・・だから先にアニエス達を呼んだんだけど・・・・そのなんとういか・・・」 「うむ、なんか彼奴らしくないな。 」 すると、鬼太郎がある事に気づいた。 「そう言えばネコ娘、あの新宿での戦い以来、何かがずっとおかしいかったんだよな?今回も何か関係があるのか?・・・おや?」 すると一話のカラスがやってきた。 その口には手紙があった。 [newpage] その頃、空一社長は龍造寺と呼ばれる人物から渡された書類と写真をじっくりと見ていた。 秘書である純子は外に出ていて、中には龍造寺の部下数人と空一がソファーで座っているだけだった。 「・・・・・・・・・・・・・」 「どうでしょうか?」 「うむ、功績といい実力いいその上性格や家事能力、更には美貌、全てにおいていい。 」 「そうでしょ!?」 龍造寺と名乗る人物は嬉しそうに空一に話した。 「元々彼女は我らが調査する段階で候補の一人としてあげてたからな。 文句のつけようが無い。 」 「で、では早速手配を!!」 すると、空一が興奮気味な龍造寺を止めた。 「いいのか本当に?次期王の嫁となるとそっちに帰れる事が極力少なくなるかもしれないんだぞ?流石に里抜けしたとは言え、ちょっと酷じゃ無いか?」 すると、龍造寺は鼻息を荒くしていった。 「ふん!里抜けした時点でアイツは娘でも何でも無くなったわ!むしろ今まで目をつぶってやって、こんな素敵な縁談を用意しただけでも感謝しろって言いたいですよ!それにワシには既に素晴らしい跡取りがいるんだしな!」 「・・・・そうか分かった。 お前がそこまで言うなら今日にでも私から母上にでも伝えておこう。 だが、今彼女は近くにいないのでは?」 「ご安心ください。 今日明日にでも連れ帰る予定です。 私には優秀な子供がいますので。 」 そう言って空一の後ろ付近を見て、空一も笑った。 「確かに、素晴らしく優秀な息子さんをお持ちで。 」 そう言って二人は立ち上がると互いに強く握手をした。 そして部屋を出て、外にいた純子がビルの外まで送った。 「社長、無事に龍造寺社長との会見は終わりましたか?急に二人きりで話したいって言うんですもの。 」 「ああ、すまなかったな無事に終了だ。 」 そう言って呼んでいた書類を閉じた時、ちょっと上に出ていた写真が見えた。 そこには赤いリボンに美しい濃い紫の髪が少し見えた。 (え?女性の写真?・・・奥様の写真かしら?・・・まさか・・いや!社長に限ってそんな事は!!) っと、とち狂った考えを起こす純子だった。 [newpage] その頃鬼太郎はカラスが運んできた手紙を受け取った。 「手紙?依頼の手紙かな?」 「それともまたお前宛のファンレターじゃ無いか?」 ネズミ男にバカにされながら手紙の後ろの差出人を見ると、 「え!?ネコ娘からの手紙!?」 「「えええ!?」」 全員が驚いて鬼太郎の近くによった。 そして差出人にハッキリと「ネコ娘」と書かれていた。 「な、なんでネコ姉さんが手紙を?」 訳がわからないが取り敢えず開けて呼んでみると、どうやら鬼太郎だけでなく全員宛の手紙の様だった。 「え〜と、「鬼太郎と皆んなへ。 突然手紙を送ってごめんね。 多分驚いた思うけど」そりゃ驚くよ。 いきなり手紙なんか寄越せば。 」 「鬼太郎無駄口たたかず早く読んで!!」 まなに急かされ鬼太郎は続きを読んだ。 「え〜と、「驚かせてごめんね。 どうしても皆に言いたい事があたけど、私口下手だしこうやって手紙を書くね。 まず、アニエス初めてあった時鬼太郎とぶつかっていて、生意気な魔女だと思ったわ。 」」 「ふん!!余計なお世話よ!」 「静かに・・・「けど、アナタの境遇を知って鬼太郎同様助けたいと思ったし、本当は優しい子だと知ってホッとしたよ。 姉のアデルと対立してこのまま殺し合うのでは無いかとヒヤヒヤしたけど、本当に仲直り出来てよかったわ。 」」 「・・・・ネコ娘・・・・」 こうしてネコ娘の手紙には全員分との思い出が書かれていた。 もちろんネズミ男の分もだ。 そして、 「え〜と、「そして、まな。 」」 「キャ!私あてだ!」 「「まな、アナタと会った時は鬼太郎を大怪我させたと思って嫌な人間の女だと最初は思ったわ。 」ふ!」 「ね、ネコ姉さん酷い〜〜〜〜〜(涙)」 「「でも、その後の見上げ入道の事件の後、アナタは私を「ネコ姉さん」と呼んでくれた。 今だから言えるけど本当に嬉しかった。 私にとっては可愛い妹が出来たみたいですごく嬉しかった。 」」 それを聞いた瞬間まなの目は輝いた。 「私も、素敵なお姉さんができて嬉しかったです!」 「やれやれ・・・それにしてもなんでネコ娘はこんな感謝の手紙を・・あ!次は僕だ。 」 最後の方には鬼太郎宛に書かれていた。 「「鬼太郎へ!早いものでアナタが私と出会ってもう七十年以上は経ってます。 初めて出会った時、あの時ゲゲゲの森の川でアナタに助けてもらった事は今でも感謝してるわ。 」そう言えばそんな事あったな・・」 「え!?どう言う事!?」 まなや他のメンバーが聞いてくると事情を知ってるのは鬼太郎、目玉おやじそして砂かけ婆だった。 「そうかみんな知らんのか?ネコ娘はその昔、つまり今から七十年以上前に、大怪我した状態で川から流れて来たのを鬼太郎が救ったんじゃよ!」 「「ええええええええ!?」」 何も知らないメンバーは驚きの声が上がった。 「あの時は父さんと一緒に川に釣りに行った時、突然下流から全身傷だらけで、ボロボロの和服を着たネコ娘が流れてきたんだ。 」 「ああ、あの時はビックリしたわ。 全身を切り傷や刺し傷だらけでかなり重症だったな。 」 あまりにも衝撃的なネコ娘との出会いをもっと聞きたいが、手紙の続きも気になり先に手紙の方を読む事にしたのだ。 「え〜と「あの時助けられてからと言うもの、私は常に鬼太郎と一緒だったね。 今では戦いの際に背中を預けてくれるほどの信頼してくれてありがとう」・・・え?」 何故かその先を読まず頬が赤くなる鬼太郎。 何かあると思いまなが無理やり手紙を奪って読んだ。 「あ!こ、こら!!」 「え〜と、「鬼太郎そんなアナタのこと誰よりも何よりも好き、いえ、大好きです!」きゃあああああああああああああああああああ!!ネコ姉さん言った!!いや、まだある!「いいえ、大好きじゃありません、鬼太郎アナタのことを誰よりも何よりも」!!???「愛しています!?」」 そう言った瞬間一瞬静かになり、すぐに歓喜の声が上がった。 「なんだよ鬼太郎ちゃん!!この色男がよ!!」 「あ・・・いや・・その・・・・」 「さあ、飲め飲め!!祝いの酒じぞ!!」 「・・・・・・・・・・・・・・・・」 ネズミ男と子泣き爺にからかわれ顔が夕日以上に真っ赤になる鬼太郎。 目玉おやじに至っては歓喜で大泣きしていた。 そして、女性陣は、 「もう〜〜〜ネコ娘ったら、こんな公開ラブレターするなんて大胆ね〜〜〜〜〜!!」 「ネコ姉さん大胆!!・・・!!?鬼太郎返事は!?返事はどうするの!?」 まなを始めとした女性陣が睨んできて、一瞬鬼太郎もたじろぐが、答えは、 「ぼ・・・僕は・・・ネコ娘を・・・・」 全員が鬼太郎の答えを待っていると、砂かけが、 「き、鬼太郎!!待つんじゃ!!手紙の最後を読むんじゃ!!!」 「え!?」 慌てて砂かけが皆んなが期待してる答えを待ってるのを挫いてでも伝えにきたのだ。 そして、手紙の最後を読むと、恥ずかしさで真っ赤だった顔が真っ青に変わり目を見開いて汗が出ていた。 ただ事では無いと思っていると、 「・・・・・「こ、これで全員に感謝と言いたい事が言えました。 ありがとうみんな、そして・・・永遠にさようなら。 どうか幸せになってください。 」な、なんだこれは!?」 その言葉を聞いて全員が押し黙った。 「と、父さんこれ!?」 「こ、これは・・・ネコ娘からのラブレターでは無い!これは今生の別れの手紙じゃ!!!」 「「えええええええええ!?」」 全員の絶叫が響いた。 [newpage] 「そ、そう言えばお姉様!!」 「ああ、あいつそう言えばまるで逃げる様に街の外へと・・・・」 それだけ聞くと鬼太郎は慌てて走り出した。 それを子泣きそして塗り壁が慌てて止めた。 「離せ!離してくれ!!」 「鬼太郎、どこに行くと言うんじゃ!?」 「決まってるだろ!ネコ娘を探しに行くんだ!!」 「鬼太郎!落ち着きなさい!居場所も分からないのに当てずっぽで探せる訳ないだろ!!」 目玉おやじの言葉にハッと気づいた。 取り敢えずカラスたちを使って探し出すことになり、鬼太郎たちは家に入ったが、 「ネコ姉さん・・・なんで?」 「ネコ娘こんなの卑怯だよ・・・僕はまだ君にちゃんと伝えてないのに・・・」 鬼太郎とまなの落ち込み用は半端なかった。 この時手紙を何度も読んでいた砂かけはある事に気づき、二人に伝えた。 「のう、鬼太郎そしてまなちゃん。 この手紙の最後の方を見てご覧。 何かに濡れてゴワゴワしてると思わんか?」 「「え?」」 そう言われ確かめると本当に濡れたのが乾いた箇所があった。 「これって・・・・」 「ネコ娘が手紙を書く際に涙を流しながら書いた後じゃな。 本当はお主たちと別れたくなかったんじゃろ。 」 「それならどうして・・・・うううううう!」 泣き出すまなをアニエスとアデルが優しく背中を撫でて介抱した。 すると、アデルが手紙が涙で濡れた場所にある異変に気づいた。 「おい!この手紙最後の方書いた文字を消した跡があるぞ!文字の跡が見える。 」 そう言われ全員が集まるが薄すぎてよく見えない。 すると、アデルが魔法石を取り出し発動すると文字の後に色がついて読める様になった。 「流石お姉様!それで、書かれている内容な・・・・え!?」 そこに書かれていたのは、 「鬼太郎別れたくないよ・・・けど、あの男は何処までも私を追ってくるの!だから、もうアナタとはいられない・・・けど・・・・でも・・・願いが叶うならお願い・・・・助けて!!鬼太郎!!」 それは明らかにネコ娘からのSOSメッセージだった。 「これって・・・ネコ姉さんは誰かに追われてたって事?一体誰が?・・・鬼太郎?・・・!!?」 全員がゾッとした今の鬼太郎の顔はこれまで以上ない程怒りに満ちていた。 「あの男だと!?・・・許さない!!!ネコ娘を追い詰めるこの男だけは絶対に!!」 そう言って彼のチャンチャンコは怒りに染まるほどだった。 [newpage] 「にゃ!!そ、それは本当ですかにゃ!!?」 その頃路地裏で多くの猫と会話していたこうもり猫(全部猫語ですが、普通に書かせていただきます。 )は路地で集まった猫たちからとんでもないことを聞かされていた。 「ああ、間違い無い。 見たって奴がいるんだにゃ。 」 「俺も聞いた時は驚いたぜ、まさかあの俺たち猫の憧れがここにいるとはな・・・・」 話を聞き終えたこうもり猫は真っ青な顔をしていた。 そして、万が一という理由で貰っていたアデルの魔法石で転移し、彼女たちの今いる場所に向かうであった。 「来月にはゲゲゲの森に繋がる、〇〇神社のバリケード工事がスタートするだって!?」 緊迫した空気が流れた。 朝方偶然その話を聞いたまなが学校終わりに慌てて鬼太郎達に伝えにきたのだ。 その道中にアニエスとアデルを一緒に連れて。 「なんてことじゃ・・・もしあそこを封鎖されたらワシらはともかく、まなちゃんと裕太君はもう二度とこの森には来れなくなるぞ!」」 「そんな!イヤだよ!私もうこの森に来れなくなるのは!?」 泣きながら訴えるまなに鬼太郎達が慌てて慰めた。 「お、おちつくんだまな!取り敢えずこれは裕太には言ったのか?」 そう聞くが彼女は首を横にふった。 「どうして?裕太にとっても深刻な話じゃない!?なんなら今直ぐにでも知らせようか?」 「ダメ!アニエスやめて!!そんなの聞いたら裕太君絶対ショックを受けちゃうよ!あの子の涙だけは私見たくないの!!」 必死に止めるまなの言葉にアニエスは伝えるのをやめた。 彼の性格上そんなことを知ればショックを受け泣くのは見えている。 弟の様に可愛がってるまなとアニエスには酷な事だった。 だが、まなに取ってこの事が裕太に知られて、一番恐る事が起こって欲しくなかったのだ。 「それに、もしこの事が裕太君が知ったら・・・いやだ!!あの子にだけは嫌われたくない!!!」 「嫌われる?どういう事?」 まなは全てを話したゲゲゲの森のバリケード制作をするのが、まなの母親純子が勤める株式会社GHFだという事を。 「もし、裕太君が私のお母さんが勤める会社のせいで鬼太郎達に会えなくなるって知ったら・・・」 まなの顔は完全に青ざめていた。 だが、そんなまなをアニエスが叱責した。 「しっかりしなさいよまな!裕太が、あの子がそんな事でまなを嫌いになる子じゃないくらい分かってるでしょ!?」 「で、でも・・・・ああ!」 アニエスが煮えきらない態度のまなにビンタした。 突然の事に全員が唖然とした。 「いい加減いしなさい!あんた裕太のお姉ちゃんでしょ!?あの子の事信じなさいよ!!」 「・・・・・・・・・・・・・・」 まなは叩かれた頰をさすって黙り込んでいた。 そんなやりとりを見ていた鬼太郎が 「二人ともやめるんだ。 今喧嘩してもしょうがないだろ?・・・・僕がその会社の社長に会って説得してみるよ。 バリケードを作らないでくれって。 」 「「鬼太郎!?」」 「なんとか説得をしてみようと思う。 」 なんと鬼太郎は直接空一社長に会ってバリケード作りの工事を辞めてもらおうと言うのだ。 すると、ネズミ男が、 「やめろ鬼太郎!!人間に説得したって無駄だ!」 「ネズミ男・・・」 「それに忘れたわけじゃねえだろうな?お前の軽はずみの説得のせいで、あのバカ元総理にお前が殺されかけたことを!!?」 「!!!?」 そう、二年前の戦争が起こるキッカケを作った前総理に鬼太郎の殺害。 この時も鬼太郎は前総理が発令した「妖対法」をやめる様に説得した事により、発生したのだ。 しかし鬼太郎は死なず別次元の「あらざるの地」へと送られていたのだ。 更に 「しかも、お前を助け出すために、まなちゃんが記憶を失う被害まで出たのを忘れたわけじゃねえだろうな?」 「!!?」 「ね、ネズミ男さん!わ、私は別にもう気にしてませんから、大丈夫です!」 するとネズミ男は悲しそうな目でまなを見た。 「まなちゃん、まなちゃんが大丈夫のは仕方ない。 けど、忘れられた俺たちの気持ち考えた事あるか?」 「そ・・・それは・・・・」 何も言えなかった。 この場にいる全員がその悲しみを味わったからだ。 そして、ネズミ男は睨む様に鬼太郎を言った。 「鬼太郎テメー一人が犠牲になるのはいいよ!けどな、その後の俺たちまで巻き添いを喰らう様な真似はやめろ!!テメーの一番悪い所だ!自分一人だって考えてるけど、結局皆んなを巻き込む事がよ!」 「!!?・・・・・・・・・・・・・・・」 鬼太郎が目の前で消された所を見たネズミ男の話は、影響大だった。 しかも後の話も大きかった。 鬼太郎は結局何も言えなくなった。 だが、ネズミ男は、 「それでも説得に行くっていうなら、お前位一人じゃ行かせられねえから、俺も行くぜ!」 「ネズミ男!?」 鬼太郎が驚いた様に彼を見た。 「ただ、あのバカ元総理の時も俺とお前で行って酷い目にあったんだ。 あれ達二人じゃ不安だな。 」 「なら、私も行くよ!!」 「まな!?」 なんとまなも一緒にくと言い出したのだ。 「鬼太郎達みたいな妖怪だけじゃ空一社長も怯えちゃうかも知れないでしょ?なら、人間である私も行くよ。 それに会社の場所知ってる私だけだし。 」 そう言って意地悪そうに笑うまなを見て鬼太郎もフッと笑った。 「そう言い出したらお前は絶対に引かないもんな。 分かった一緒に来てくれ。 」 「鬼太郎!!」 すると、 「まなが行くなら私も行くわ!鬼太郎とネズミ男だけじゃ不安だし!」 「それを言うならアニエスお前だけでも不安だ。 私も行こう!」 アイエスとアデルも行くと言い始めたのだ。 更には、 「やれやれ、若者だけでは不安だな、のう、子泣きよ。 」 「まったくじゃ砂かけよ。 」 「ワシら二人も行くぞ。 」 「子泣き・・・・砂かけ・・・・」 すると、 「鬼太郎よ。 二年前は一人でいかせたが、あんな事があったのじゃ。 今回はワシは最後までついていくからな!」 「父さん・・・・」 目玉おやじもついて来ることを言ったのだ。 鬼太郎は髪で目を隠していたが、泣きそうだった。 」 「!!!・・・・ありがとうみんな!みんなが一緒なら怖いものなしだ!」 すると、まなが笑顔で言い出した。 「鬼太郎!まだ全員じゃないでしょ?」 「え?」 「もう、一反木綿さんに塗り壁さん。 何よりネコ姉さんを呼ばないとみんなじゃないでしょう?」 そう言われその場の全員が大笑いし、鬼太郎は早速カラスをつかって三人を呼び出した。 すると、一反木綿と塗り壁は直ぐ来て、話を聞いて了承してくれた。 「ありがとう二人とも!」 「お礼言わんといいばーい!まなちゃん達のこの森を自由に行ける為の行動ばい。 頑張るばい!!」 「おれ、頑張る!!」 「ありがとう二人とも!・・・あれ?鬼太郎?」 「ああ、分かってる!ネコ娘のやつ遅いな?」 何故か一番早く来そうなネコ娘の姿が無かった。 鬼太郎もカラスに聞くが、どうやら誰も見ていない様だ。 「ふう〜困ったな・・・誰も見てないのか・・・」 すると、アニエスが思い出した様だ。 「そう言えばネコ娘なら、私とお姉さまがここに来る前に見たわよ。 」 「え?本当アニエス、アデルさん?」 「ああ、何処か旅行に行く様だったな。 」 「旅行?」 「ああ、あいつ大きなキャリーバックを持っていたからな。 」 それを聞いたネズミ男がバカにした様に笑った。 「へ!この大変な時に旅行とは呑気なやつだな。 アイテ!!」 「馬鹿者!ネコ娘はお前と違って常に頑張っとるんじゃ!たまの息抜きくらい必要じゃろ!!今だってまなちゃんが言うまでワシらだって知らんかったんじゃし仕方ないじゃろ!!」 だが、それは砂かけに叱責され終わった。 だが、鬼太郎は難しい顔をしていた。 「どうした鬼太郎?」 「いや、ネコ娘が誰にも告げずに旅行するなんて珍しいなと思って。 」 「あ、そう言えば鬼太郎。 気になるんだけど、最初私ネコ姉さんに連絡してからここに来ようとしたんんだけど、電話もレインも繋がらなくて・・・だから先にアニエス達を呼んだんだけど・・・・そのなんとういか・・・」 「うむ、なんか彼奴らしくないな。 」 すると、鬼太郎がある事に気づいた。 「そう言えばネコ娘、あの新宿での戦い以来、何かがずっとおかしいかったんだよな?今回も何か関係があるのか?・・・おや?」 すると一話のカラスがやってきた。 その口には手紙があった。 [newpage] その頃、空一社長は龍造寺と呼ばれる人物から渡された書類と写真をじっくりと見ていた。 秘書である純子は外に出ていて、中には龍造寺の部下数人と空一がソファーで座っているだけだった。 「・・・・・・・・・・・・・」 「どうでしょうか?」 「うむ、功績といい実力いいその上性格や家事能力、更には美貌、全てにおいていい。 」 「そうでしょ!?」 龍造寺と名乗る人物は嬉しそうに空一に話した。 「元々彼女は我らが調査する段階で候補の一人としてあげてたからな。 文句のつけようが無い。 」 「で、では早速手配を!!」 すると、空一が興奮気味な龍造寺を止めた。 「いいのか本当に?次期王の嫁となるとそっちに帰れる事が極力少なくなるかもしれないんだぞ?流石に里抜けしたとは言え、ちょっと酷じゃ無いか?」 すると、龍造寺は鼻息を荒くしていった。 「ふん!里抜けした時点でアイツは娘でも何でも無くなったわ!むしろ今まで目をつぶってやって、こんな素敵な縁談を用意しただけでも感謝しろって言いたいですよ!それにワシには既に素晴らしい跡取りがいるんだしな!」 「・・・・そうか分かった。 お前がそこまで言うなら今日にでも私から母上にでも伝えておこう。 だが、今彼女は近くにいないのでは?」 「ご安心ください。 今日明日にでも連れ帰る予定です。 私には優秀な子供がいますので。 」 そう言って空一の後ろ付近を見て、空一も笑った。 「確かに、素晴らしく優秀な息子さんをお持ちで。 」 そう言って二人は立ち上がると互いに強く握手をした。 そして部屋を出て、外にいた純子がビルの外まで送った。 「社長、無事に龍造寺社長との会見は終わりましたか?急に二人きりで話したいって言うんですもの。 」 「ああ、すまなかったな無事に終了だ。 」 そう言って呼んでいた書類を閉じた時、ちょっと上に出ていた写真が見えた。 そこには赤いリボンに美しい濃い紫の髪が少し見えた。 (え?女性の写真?・・・奥様の写真かしら?・・・まさか・・いや!社長に限ってそんな事は!!) っと、とち狂った考えを起こす純子だった。 [newpage] その頃鬼太郎はカラスが運んできた手紙を受け取った。 「手紙?依頼の手紙かな?」 「それともまたお前宛のファンレターじゃ無いか?」 ネズミ男にバカにされながら手紙の後ろの差出人を見ると、 「え!?ネコ娘からの手紙!?」 「「えええ!?」」 全員が驚いて鬼太郎の近くによった。 そして差出人にハッキリと「ネコ娘」と書かれていた。 「な、なんでネコ姉さんが手紙を?」 訳がわからないが取り敢えず開けて呼んでみると、どうやら鬼太郎だけでなく全員宛の手紙の様だった。 「え〜と、「鬼太郎と皆んなへ。 突然手紙を送ってごめんね。 多分驚いた思うけど」そりゃ驚くよ。 いきなり手紙なんか寄越せば。 」 「鬼太郎無駄口たたかず早く読んで!!」 まなに急かされ鬼太郎は続きを読んだ。 「え〜と、「驚かせてごめんね。 どうしても皆に言いたい事があたけど、私口下手だしこうやって手紙を書くね。 まず、アニエス初めてあった時鬼太郎とぶつかっていて、生意気な魔女だと思ったわ。 」」 「ふん!!余計なお世話よ!」 「静かに・・・「けど、アナタの境遇を知って鬼太郎同様助けたいと思ったし、本当は優しい子だと知ってホッとしたよ。 姉のアデルと対立してこのまま殺し合うのでは無いかとヒヤヒヤしたけど、本当に仲直り出来てよかったわ。 」」 「・・・・ネコ娘・・・・」 こうしてネコ娘の手紙には全員分との思い出が書かれていた。 もちろんネズミ男の分もだ。 そして、 「え〜と、「そして、まな。 」」 「キャ!私あてだ!」 「「まな、アナタと会った時は鬼太郎を大怪我させたと思って嫌な人間の女だと最初は思ったわ。 」ふ!」 「ね、ネコ姉さん酷い〜〜〜〜〜(涙)」 「「でも、その後の見上げ入道の事件の後、アナタは私を「ネコ姉さん」と呼んでくれた。 今だから言えるけど本当に嬉しかった。 私にとっては可愛い妹が出来たみたいですごく嬉しかった。 」」 それを聞いた瞬間まなの目は輝いた。 「私も、素敵なお姉さんができて嬉しかったです!」 「やれやれ・・・それにしてもなんでネコ娘はこんな感謝の手紙を・・あ!次は僕だ。 」 最後の方には鬼太郎宛に書かれていた。 「「鬼太郎へ!早いものでアナタが私と出会ってもう七十年以上は経ってます。 初めて出会った時、あの時ゲゲゲの森の川でアナタに助けてもらった事は今でも感謝してるわ。 」そう言えばそんな事あったな・・」 「え!?どう言う事!?」 まなや他のメンバーが聞いてくると事情を知ってるのは鬼太郎、目玉おやじそして砂かけ婆だった。 「そうかみんな知らんのか?ネコ娘はその昔、つまり今から七十年以上前に、大怪我した状態で川から流れて来たのを鬼太郎が救ったんじゃよ!」 「「ええええええええ!?」」 何も知らないメンバーは驚きの声が上がった。 「あの時は父さんと一緒に川に釣りに行った時、突然下流から全身傷だらけで、ボロボロの和服を着たネコ娘が流れてきたんだ。 」 「ああ、あの時はビックリしたわ。 全身を切り傷や刺し傷だらけでかなり重症だったな。 」 あまりにも衝撃的なネコ娘との出会いをもっと聞きたいが、手紙の続きも気になり先に手紙の方を読む事にしたのだ。 「え〜と「あの時助けられてからと言うもの、私は常に鬼太郎と一緒だったね。 今では戦いの際に背中を預けてくれるほどの信頼してくれてありがとう」・・・え?」 何故かその先を読まず頬が赤くなる鬼太郎。 何かあると思いまなが無理やり手紙を奪って読んだ。 「あ!こ、こら!!」 「え〜と、「鬼太郎そんなアナタのこと誰よりも何よりも好き、いえ、大好きです!」きゃあああああああああああああああああああ!!ネコ姉さん言った!!いや、まだある!「いいえ、大好きじゃありません、鬼太郎アナタのことを誰よりも何よりも」!!???「愛しています!?」」 そう言った瞬間一瞬静かになり、すぐに歓喜の声が上がった。 「なんだよ鬼太郎ちゃん!!この色男がよ!!」 「あ・・・いや・・その・・・・」 「さあ、飲め飲め!!祝いの酒じぞ!!」 「・・・・・・・・・・・・・・・・」 ネズミ男と子泣き爺にからかわれ顔が夕日以上に真っ赤になる鬼太郎。 目玉おやじに至っては歓喜で大泣きしていた。 そして、女性陣は、 「もう〜〜〜ネコ娘ったら、こんな公開ラブレターするなんて大胆ね〜〜〜〜〜!!」 「ネコ姉さん大胆!!・・・!!?鬼太郎返事は!?返事はどうするの!?」 まなを始めとした女性陣が睨んできて、一瞬鬼太郎もたじろぐが、答えは、 「ぼ・・・僕は・・・ネコ娘を・・・・」 全員が鬼太郎の答えを待っていると、砂かけが、 「き、鬼太郎!!待つんじゃ!!手紙の最後を読むんじゃ!!!」 「え!?」 慌てて砂かけが皆んなが期待してる答えを待ってるのを挫いてでも伝えにきたのだ。 そして、手紙の最後を読むと、恥ずかしさで真っ赤だった顔が真っ青に変わり目を見開いて汗が出ていた。 ただ事では無いと思っていると、 「・・・・・「こ、これで全員に感謝と言いたい事が言えました。 ありがとうみんな、そして・・・永遠にさようなら。 どうか幸せになってください。 」な、なんだこれは!?」 その言葉を聞いて全員が押し黙った。 「と、父さんこれ!?」 「こ、これは・・・ネコ娘からのラブレターでは無い!これは今生の別れの手紙じゃ!!!」 「「えええええええええ!?」」 全員の絶叫が響いた。 [newpage] 「そ、そう言えばお姉様!!」 「ああ、あいつそう言えばまるで逃げる様に街の外へと・・・・」 それだけ聞くと鬼太郎は慌てて走り出した。 それを子泣きそして塗り壁が慌てて止めた。 「離せ!離してくれ!!」 「鬼太郎、どこに行くと言うんじゃ!?」 「決まってるだろ!ネコ娘を探しに行くんだ!!」 「鬼太郎!落ち着きなさい!居場所も分からないのに当てずっぽで探せる訳ないだろ!!」 目玉おやじの言葉にハッと気づいた。 取り敢えずカラスたちを使って探し出すことになり、鬼太郎たちは家に入ったが、 「ネコ姉さん・・・なんで?」 「ネコ娘こんなの卑怯だよ・・・僕はまだ君にちゃんと伝えてないのに・・・」 鬼太郎とまなの落ち込み用は半端なかった。 この時手紙を何度も読んでいた砂かけはある事に気づき、二人に伝えた。 「のう、鬼太郎そしてまなちゃん。 この手紙の最後の方を見てご覧。 何かに濡れてゴワゴワしてると思わんか?」 「「え?」」 そう言われ確かめると本当に濡れたのが乾いた箇所があった。 「これって・・・・」 「ネコ娘が手紙を書く際に涙を流しながら書いた後じゃな。 本当はお主たちと別れたくなかったんじゃろ。 」 「それならどうして・・・・うううううう!」 泣き出すまなをアニエスとアデルが優しく背中を撫でて介抱した。 すると、アデルが手紙が涙で濡れた場所にある異変に気づいた。 「おい!この手紙最後の方書いた文字を消した跡があるぞ!文字の跡が見える。 」 そう言われ全員が集まるが薄すぎてよく見えない。 すると、アデルが魔法石を取り出し発動すると文字の後に色がついて読める様になった。 「流石お姉様!それで、書かれている内容な・・・・え!?」 そこに書かれていたのは、 「鬼太郎別れたくないよ・・・けど、あの男は何処までも私を追ってくるの!だから、もうアナタとはいられない・・・けど・・・・でも・・・願いが叶うならお願い・・・・助けて!!鬼太郎!!」 それは明らかにネコ娘からのSOSメッセージだった。 「これって・・・ネコ姉さんは誰かに追われてたって事?一体誰が?・・・鬼太郎?・・・!!?」 全員がゾッとした今の鬼太郎の顔はこれまで以上ない程怒りに満ちていた。 「あの男だと!?・・・許さない!!!ネコ娘を追い詰めるこの男だけは絶対に!!」 そう言って彼のチャンチャンコは怒りに染まるほどだった。 [newpage] 「にゃ!!そ、それは本当ですかにゃ!!?」 その頃路地裏で多くの猫と会話していたこうもり猫(全部猫語ですが、普通に書かせていただきます。 )は路地で集まった猫たちからとんでもないことを聞かされていた。 「ああ、間違い無い。 見たって奴がいるんだにゃ。 」 「俺も聞いた時は驚いたぜ、まさかあの俺たち猫の憧れがここにいるとはな・・・・」 話を聞き終えたこうもり猫は真っ青な顔をしていた。 そして、万が一という理由で貰っていたアデルの魔法石で転移し、彼女たちの今いる場所に向かうであった。

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