ありがたきもの 現代語訳。 清少納言は「超ムカつく」が口癖のバツイチ子持ち! 現代版『枕草子』に見る太古の“アラサー女子”とは?|ウートピ

枕草子(第41段~第82段)

ありがたきもの 現代語訳

ありがたきもの。 舅に褒めらるる壻。 また、姑に思はるる嫁の君。 めったにないもの。 舅に褒めらるる壻。 また、姑にかわいがられるお嫁さん。 ・ ありがたき … ク活用の形容詞「ありがたし」の連体形 ・ ありがたし … めったにない ・ 舅(しゅうと) ・ ほめ … マ行下二段活用の動詞「ほむ」の未然形 ・ らるる … 受身の助動詞「らる」の連体形 ・ 壻(むこ) ・ 姑(しゅうとめ) ・ 思は … ハ行四段活用の動詞「思ふ」の未然形 ・ 思ふ … 愛する ・ るる … 受身の助動詞「る」の連体形 ・ 嫁(よめ) … 名詞 毛のよく拔くる銀の毛抜き。 主そしらぬ従者。 つゆの癖なき。 毛のよく抜ける銀製の毛抜き。 主人の悪口を言わない召使い。 すこしの癖もない人。 ・ よく … ク活用の形容詞「よし」の連用形 ・ 抜くる … カ行下二段活用の動詞「抜く」の連体形 ・ 銀(しろがね) … 名詞 ・ 主(しゅう) … 名詞 ・ そしら … ラ行四段活用の動詞「そしる」の未然形 ・ そしる … 悪口を言う ・ ぬ … 打消の助動詞「ず」の連体形 ・ 従者(ずさ) … 家来 ・ つゆ(名詞) … 少しのこと ・ なき … ク活用の形容詞「なし」の連体形 容貌、心ありさま、すぐれ、世に経るほど、いささかの疵なき。 容貌、性質や態度がすぐれ、この世を渡ってゆく間に、すこしの欠点もない人。 ・ 容貌(かたち) ・ 心ありさま(名詞) … 性質や態度 ・ すぐれ … ラ行下二段活用の動詞「すぐる」の連用形 ・ 経(ふ)る … ハ行下二段活用の動詞「経」の連体形 ・ 世に経る … 世の中を渡る ・ ほど(名詞) … 間 ・ 疵(きず) ・ なき … ク活用の形容詞「なし」の連体形 同じ所に住む人の、かたみに恥ぢかはし、 同じ所に宮仕えしている人で、互いに遠慮し合い、 ・ 同じ … シク活用の形容詞「同じ」の連体形 ・ 住む … マ行四段活用の動詞「住む」の連体形 ・ かたみに(副詞) … 互いに ・ 恥ぢかはし … サ行四段活用の動詞「恥ぢかはす」の連用形 ・ 恥ぢかはす … 気がねし合う いささかの隙なく用意したりと思ふが、つひに見えぬこそかたけれ。 すこしの油断もなく気を配っていると思う人が、最後まで(欠点を)見せないのはめったにない。 ・ いささか(副詞) … ほんの少し ・ 隙(ひま)なく … ク活用の形容詞「隙なし」の連用形 ・ 隙なし … 油断がない ・ 用意(名詞) … 気配り ・ し … サ行変格活用の動詞「す」の連用形 ・ たり … 存続の助動詞「たり」の終止形 ・ 思ふ … ハ行四段活用の動詞「思ふ」の連体形 ・ 見え … ヤ行下二段活用の動詞「見ゆ」の未然形 ・ 見ゆ … 見られる ・ ぬ … 打消の助動詞「ず」の連体形 ・ こそ … 係助詞(結び:かたけれ) ・ かたけれ … ク活用の形容詞「かたし」の已然形 ・ かたし … めったにない 物語、集など書き写すに、本に墨つけぬ。 物語、歌集などを書き写すときに、原本に墨をつけない(ことはめったにない)。 ・ など … 副助詞 ・ 書き写す … サ行四段活用の動詞「書き写す」の連体形 ・ に … 格助詞 ・ つけ … カ行下二段活用の動詞「つく」の未然形 ・ ぬ … 打消の助動詞「ず」の連体形 よき草子などはいみじく心して書けど、必こそきたなげになるめれ。 立派なとじ本などは非常に注意して書くけれど、必ずきたならしくなるようだ。 ・ よき … ク活用の形容詞「よし」の連体形 ・ よし … 立派である ・ 草子(名詞) … とじ本 ・ いみじう … シク活用の形容詞「いみじ」の連用形(音便) ・ 心し … サ行変格活用の動詞「心す」の連用形 ・ 心す … 気をつける ・ 書け … カ行四段活用の動詞「書く」の已然形 ・ こそ … 係助詞(結び:なるめれ) ・ きたなげに … ナリ活用の形容動詞「きたなげなり」の連用形 ・ きたなげなり … けがれている様子 ・ なる … ラ行四段活用の動詞「なる」の終止形 ・ めれ … 推定の助動詞「めり」の已然形 男女をば言はじ、女どちも、契り深くて語らふ人の、末まで仲良き人、かたし。 男女の仲は今さら言いません、女どうしでも、縁が深くて親しく交際する人で、最後まで仲の良い人は、めったにない。 ・ 男女(おとこおんな) … 男女の仲 ・ 言は … ハ行四段活用の動詞「言ふ」の未然形 ・ じ … 打消意志の助動詞「じ」の終止形 ・ 女どち(どち:接尾語) … 女どうし ・ 契(ちぎ)り … 因縁 ・ 深く … ク活用の形容詞「深し」の連用形 ・ 語らふ … ハ行四段活用の動詞「語らふ」の連体形 ・ 語らふ … 親しく交際する ・ 末(名詞) … 終わり ・ 良き … ク活用の形容詞「良し」の連体形 ・ かたし … ク活用の形容詞「かたし」の終止形.

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珍説?「ありがたきもの」(枕草子): 不二草紙 本日のおススメ

ありがたきもの 現代語訳

清少納言(康保3年頃(966年頃)~万寿2年頃(1025年頃))が平安時代中期に書いた 『枕草子(まくらのそうし)』の古文と現代語訳(意訳)を掲載していきます。 『枕草子』は中宮定子に仕えていた女房・清少納言が書いたとされる日本最古の女流随筆文学(エッセイ文学)で、清少納言の自然や生活、人間関係、文化様式に対する繊細で鋭い観察眼・発想力が反映された作品になっています。 紫式部が『源氏物語』で書いた情緒的な深みのある 『もののあはれ』の世界観に対し、清少納言は『枕草子』の中で明るい知性を活かして、 『をかし』の美しい世界観を表現したと言われます。 参考文献(ページ末尾のAmazonアソシエイトからご購入頂けます) 石田穣二『枕草子 上・下巻』(角川ソフィア文庫),『枕草子』(角川ソフィア文庫・ビギナーズクラシック),上坂信男,神作光一など『枕草子 上・中・下巻』(講談社学術文庫) [古文・原文] 71段 懸想人(けそうびと)にて来たるは、言ふべきにもあらず、ただうちかたらふも、またさしもあらねどおのづから来などもする人の、簾(す)の内に人々あまたありてものなど言ふに、居入りてとみに帰りげもなきを、供なるをのこ、童など、とかくさしのぞき、けしき見るに、斧の柄も朽ちぬべきなめりと、いとむつかしかめれば、長やかにうちあくびて、みそかにと思ひて言ふらめど、「あなわびし。 煩悩苦悩かな。 夜は夜中になりぬらむかし」など言ひたる、いみじう心づきなし。 かの言ふ者は、ともかくもおぼえず、このゐたる人こそ、をかしと見え聞えつることも失するやうにおぼゆれ。 また、さいと色に出でてはえ言はず、「あな」と高やかにうち言ひうめきたるも、「下行く水の」と、いとほし。 立蔀(たてじとみ)、透垣 すいがい などのもとにて「雨降りぬべし」など、聞えごつも、いとにくし。 いとよき人の御供人などは、さもなし。 君たちなどのほどは、よろし。 それより下れる際は、皆さやうにぞある。 あまたあらむ中にも、心ばへ見てぞ、率て(ゐて)ありかまほしき。 [現代語訳] 71段 思っている恋人として来た男は言うまでもないが、ただ打ち解けた仲がいい程度の人でも、あるいはそれほどではなくても、たまたま訪ねて来た人が、簾の内に女房が沢山いて話しているので、座り込んでしまってすぐには帰りそうにない。 それを、男にお供してきた家来・童子が、どうなっているのかと顔を覗かせて様子を伺っているのだが、これでは斧の柄も腐ってしまいそうだ、簡単には帰れそうにないと思っていると、家来・童子は長々とあくびをして、密かにあくびをしたつもりで言うようなのだが、「あぁ、つらい。 煩悩苦悩だな。 夜ももう夜中になってしまった。 」などと言っている。 これは非常に不愉快である。 こんなことを言う従者に対しては、何とも思わないのだが、(この従者の主人である)座っている男に対して、今まで素晴らしいと思って見たり聞いたりしてきた事も、消えて無くなってしまうように思われる。 また、それほどはっきりとは言わずに、「あぁあ」と甲高い声で言ってうめいたのも、歌にある「言はで思ふぞ言ふにまされる」という気持ちなのだろうと可哀想に思う。 庭の立蔀(たてじとみ)や透垣(すいがい)などの所で、「雨が降ってくるぞ」などと、聞こえよがしに敢えて言うのも、とても憎たらしい。 特別身分の高い人にお仕えしている人などは、このような非礼な振る舞いはしない。 名家の若君といった人々の従者は、良い。 それより身分の低い者の従者は、みんなそのような問題がある。 大勢いる家来の中でも、きちんとその者の性格を見極めた上で、お供に連れて行って欲しいものだ。 [古文・原文] 72段 ありがたきもの 舅(しゅうと)に褒めらるる婿。 また、姑に思はるる婦の君。 毛のよく抜くる銀(しろかね)の毛抜き。 主謗らぬ(そしらぬ)従者。 つゆの癖なき。 かたち、心、有様すぐれ、世に経るほど、いささかの疵(きず)なき。 同じ所に住む人の、かたみに恥ぢかはし、いささかの隙(ひま)なく用意したりと思ふが、つひに見えぬこそ、難けれ。 物語、集など書き写すに、本に墨つけぬ。 よき草子などは、いみじう心して書けども、必ずこそきたなげになるめれ。 男、女をば言はじ、女どちも、契り(ちぎり)深くてかたらふ人の、末まで仲よきこと、難し。 [現代語訳] 72段 めったにないもの(珍しいもの) 舅に褒められる婿。 また姑に思ってもらえる嫁。 毛がよく抜ける銀の毛抜き。 主人の悪口を言わない従者。 まったく欠点がない人。 容姿・心・態度が優れていて、世間に交わってもまったく欠点を見せない人。 同じ所に住んでいる人で、お互いに面と向かって顔を合わせず、少しの隙もなく相手に配慮しているような人はいない者だが、本当にこういった人は見つけにくい。 物語や歌集などを書き写す時に、元の本に墨を付けない人。 価値のある本などは、非常に注意して書き写すのだけれど、必ずといっていいほど、元の本が墨で汚れてしまう。 男と女の関係については言うまでもない。 女同士でもずっと仲良くしようと約束して付き合っている人でも、最後まで仲が良いということは殆どない。

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枕草子の原文内容と現代語訳|清少納言の生涯

ありがたきもの 現代語訳

「黒=原文」・ 「青=現代語訳」 解説・品詞分解はこちら ありがたきもの、舅(しゅうと)にほめらるる婿。 また、姑(しゅうとめ)に思はるる嫁の君。 めったにないもの、舅(妻の父)にほめられる婿。 また、姑(夫の母)に大切に思わられるお嫁さん。 毛のよく抜くる銀の毛抜。 主そしらぬ従者(ずさ)。 毛のよく抜ける銀の毛抜き。 主人のことを悪く言わない召使い。 つゆのくせなき。 かたち心ありさますぐれ、世にふる程、いささかのきずなき。 少しの癖もない人。 容貌・性質・態度がすぐれ、世を過ごす間、少しも欠点のない人。 同じ所に住む人の、かたみに恥ぢかはし、いささかのひまなく用意したりと思ふが、 同じ所に宮仕えている人で、お互いに気をつかって、少しの隙もなく、気を配っていると思う人が、 つひに見えぬこそかたけれ。 最後まで欠点を見せないということは、めったにない。 物語、集など書き写すに、本に墨つけぬ。 物語や歌集などを書き写すときに、その原本に住みをつけないということ(も難しい/めったにない)。 よき草子などはいみじう心して書けど、 良い本などは、たいそう注意して書くのだが、 必ずこそ汚げになるめれ。 必ず(墨などがついて)汚らしくなるようだ 男女をば言はじ、女どちもちぎり深くて語らふ人の、末までなかよき人、かたし。 男女の仲(が長続きしないこと)は言うまでもないが、女同士でも、深く約束をして仲良く交際している人で、最後まで仲の良い人はめったにいない。 lscholar.

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