ルドルフ と いく ねこ くる ねこ。 ルドルフといくねこくるねこ|絵本ナビ : 斉藤 洋,杉浦 範茂 みんなの声・通販

『ルドルフといくねこ くるねこ (児童文学創作シリーズ)』(斉藤洋)の感想(67レビュー)

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イッパイアッテナ 左 とルドルフ 右 NHK教育テレビより NHK教育テレビで、朝7時20分からルドルフとイッパイアッテナの新作の放映が始まりました。 イラストはさん、朗読もと、これまでのシリーズを継承しています。 待ちに待った新作に、釘付けになってテレビ画面を食い入るように見てしまいました。 テレビをほとんど見ない私としては珍しいことです。 それにしても1話当たりの時間が10分から5分に短縮されています。 なんか話の進展がゆっくりで物足りないです。 放送は全25回とのことです。 それにしても、このシリーズは内容が子供向けとは言い難い気もします。 たしかに英語の教科書などは見ればわかることを英語で説明する人々が登場しますが、子供に「現実にそんなことはしない」などとは教えないと思います。 そういった意味では、ルドルフとイッパイアッテナのシリーズは、実は大人向けなのかも知れません(と言って、ルドルフ好きの自分を正当化する私).

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ルドルフといくねこくるねこ絵本のあらすじは?最後のネタバレあり

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ルドルフとイッパイアッテナのシリーズの3冊目。 すっかり東京の半ノラ生活に馴染んでいるルドルフの元に、江戸川の向うの縄張りを仕切る猫のドラゴン三兄弟が訪れてくる。 川向うの町では犬や猫たちが凶暴な野良犬に襲われる事件が起きていた。 ちゃんと餌をもらえる金物屋さんの飼猫なのに「鳩を捕まえて食べたい」と言ってみたり、たわいなこととに苛々したり。 ルドルフの代わりに川向うの町の野犬対決に行くイッパイアッテナ。 ネコ質(人質の猫版)として代わりに残ったドラゴン三兄弟の末弟テリー。 しかし凶暴な野犬は江戸川を越え、ルドルフの前に現れる… 『ルドルフとイッパイアッテナ』シリーズについて、 私自身が3部作を貫くテーマと感じたものを3つ選び、 3冊分のスペースを使って書いている。 『ルドルフとイッパイアッテナ』のスペースでは、 「名前と所属、そして、自分は何であるのか」について書いた。 『ルドルフともだちひとりだち』のスペースでは、 「学ぶということ」について書いた。 ここでは、相手の立場を思いやるということについて書いてみたい。 本シリーズでは、敵役が2匹登場する。 『ルドルフとイッパイアッテナ』では、ブルドッグのデビル。 そして、『ルドルフといくねこくるねこ』では、ノラいぬが登場する。 それぞれのクライマックスは、ルドが知恵を絞って、 自分よりも大きな犬と対決するところなのだが。 ルドの作戦もおもしろいのだが、 本シリーズのさらに深いところは、 敵役がただ敵役としてだけ存在するのではないということだ。 勧善懲悪モノのように相手がただただ悪者として描かれるのではないのだ。 ルドは、本からの知識と生きていくことを通して学んだ知識でバランスが取れている、 イッパイアッテナから学んだことによって、 ルドらしいところを残しつつバランスの取れたねこに成長していっている。 もともとの勘のよさに洞察の深さが加わったのだろう。 ちょっとしたことから相手の立場を推し量るセンスが育ったのだ。 それが、悪い敵を完膚なきまでにたたきつぶしてやっつけておしまい という話にはならない深さをもたらすのだ。 どうして相手がこんな行動を取ったのかを考え、その答えを見つける。 それが敵を敵に終わらせずに、仲間にしていくことへとつながる。 私たちは、立場が違う人とともに生きていかなければならない。 どちらかが善でどちらかが悪ということではなく、 その人なりの正義で生きているということもある。 迷惑行動が、こんな自分は嫌いだとわかっていながら、 そんな行動を取らずにはいられない 心の弱さが露呈してしまった末の行動ということもあるのだ。 子どもの世界にも存在するいじめに例えるならば、 いじめられる側にも心の傷があるが、 いじめる側にも心の傷があるということを 教えてくれているともいえる。 対立を超えて仲間になることのヒントが このシリーズの中にあるように思えた。 さて、おまけに、3部作の続編はあるのかということについて考えてみたい。 『ルドルフともだちひとりだち』と『ルドルフといくねこくるねこ』の間に 14年もあったことから考えると、 最初は前編後編で完結のつもりだったのではないかと考えられる。 実際、ルドのメインテーマは、 ほぼ『ルドルフともだちひとりだち』で完結しているのである。 『ルドルフといくねこくるねこ』は、後日譚のような位置づけになるのではないか。 でも、この後日譚は、ルドが咀嚼しなければならなかった現実から少し時間を置いて、 さらに考えに深みをもたせた。 そして、シリーズを通してずっと深めてきたテーマに ブッチーの言葉を借りてコタエを出した。 例外的な時差を超えて、 見事に3部作としてまとめられているのではないかと思う。 だから、これはきっと3部作である。 こんな言葉でこのシリーズに対する書評を終えたい。 タイムマシンに乗って15歳の自分に会いにいけるなら、 『ルドルフとイッパイアッテナ』と『ルドルフともだちひとりだち』を持っていく。 そして、お前がちょうど 29歳になる頃に この続編が出るから絶対に売らずに持っておいて、 続編が出たら買うようにと伝える。 私にとってこの3部作はそういう本なのである。

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『ルドルフといくねこ くるねこ (児童文学創作シリーズ)』(斉藤洋)の感想(67レビュー)

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価格:1404円(税込、送料無料 以下、粗筋と感想になります。 ネタバレに注意。 ドラゴン兄弟のジャックとテリーが再びやってきました。 彼等は市川の農家の飼い猫。 ある日、一緒に飼われているモンタというダックスフンドが、「足の長いブルドッグ」 のような犬に襲われ、それを助けようとして長兄のブラッドも大怪我をしてしまった。 その敵討ちをルドルフに手伝って欲しい、と頼んできたのです。 でも、ルドルフはケンカが強いわけではない。 ということで、市川へはイッパイアッテナが出発。 代わりに、彼等が騙したり裏切ったりしないようにと『ねこ質』としてテリーが 東京に残ることに。 ねこ質のテリーは、ルドルフのことを「ルドルフ親分」と呼びます。 テリーは友達と思っているルドルフはそれに閉口して、「自分の地元では、偉い人のことは 縮めて呼ぶのが礼儀」とでまかせを言って、ルドブンと呼ばせる事に。 ブッチーはブーブン。 ルドブンはともかく、ブーブンはちょっと響きが悪いかな。 笑 ブッチーがハトを捕りたいと言うので、ルドルフとテリーは一緒に浅草寺へ出かけます。 3匹で電車に乗り込んで、見つかりそうになると電車を降りて、やり過ごしてから また乗る作戦。 途中、1人のおじいさんに騒がれて電車を降りたりしますが、結局、1回の乗り換えで うまく浅草まで行くことができます。 もし電車の中に3匹連れの猫とかいたら、すごい見ちゃうなあ。 大騒ぎはしないけど、こんにちは~とか話しかけちゃうかも。 猫にとっては迷惑だったらどうしよう、と思いました。 「あの猫、リエちゃんちのルドに似とるやん」 「ちょっと似とるけど、うちのルドの方が、もっと可愛いやん」 見ると女の子達のグループの中に、少し成長したリエちゃんがいたのです。 衝撃を受け、人混みに紛れた女の子達を探してルドルフは境内をかけずり回りますが、 見つけることはできず。 放心状態のルドルフを連れて、ブッチーとテリーは電車にも乗れず、3匹は歩いて帰宅。 『うちのルド』はルドルフを指しておらず、リエちゃんにとって自分は全然知らない よその猫であることもショックでしたが、何よりもルドルフにとってショックだったのは、 自分がリエちゃんを見てもわからなかったこと。 女の子達のグループを見たのに、リエちゃんを見たのに、会話を聞くまでわからなかった。 落ち込むルドルフですが、ブッチーやテリーに励まされ、気持ちを持ち直します。 自分はリエちゃんを心の引き出しにしまって、時々なつかしがっていたのだ、 本物の成長したリエちゃんは、また別の引き出しにしまっておこう、 すぐにリエちゃんに気付かなかったかという問題も、取り敢えず引き出しに入れておこう。 それでいいと思います。 時が経つってそういうこと。 過去には戻れないんだから、元気にデビルのステーキを食べて、今を生きていかなくちゃね。 ブッチーを飼っていた金物屋さんは倒産し、店を畳んで茨城の親戚の手伝いをするため 引っ越してしまいます。 金物屋さんはブッチーを連れていくつもりでしたが、ルドルフ達と別れたくないのと、 引っ越した先はアパートで猫を飼うことはできないと知ったブッチーは残ることを決断。 ハトを捕まえることができたら、自分はノラ猫としてやっていけるんじゃないかと、 そんな思いでハト捕りにこだわっていたのでした。 結局ハトは捕れませんでしたが、ブッチーは悟ります。 「おれはノラ猫でも飼い猫でもない。 おれは猫だ!」 うん、正しい。 猫は猫、ブッチーはブッチー、自分は自分。 でもまあ、ルドルフ達と一緒に日野さんちで世話をされたらいいと思います。 おいしい御飯もらって、イヤだけどブラシもされてピカピカにおなり。 後をつけると、その犬は、犬を飼っている家を覗きながら通り過ぎていく。 その先に、塀の上に獣医さんの飼い猫でアメショのミーシャが。 ミーシャはブッチーの彼女で、ブッチーが東京に残った大きな理由の1つ。 ミーシャめがけて走り出す犬。 ルドルフは「逃げろ!」と警告し、ミーシャは辛うじて難を逃れます。 ミーシャを追わせないため、犬を挑発するルドルフ。 犬はルドルフを追いかけてきたので、犬が登ってこれない塀の上を走ってルドルフも 逃げ切ります。 ルドルフって特別大きくもないし、ケンカも強くないけど、すごく勇敢。 こういうところ、えらいなあと思う。 そしてルドルフとブッチーは気付きます。 足長ブルドッグが襲っているのは血統書付きのペットだ、と。 ルドルフは足長ブルドッグの襲撃の邪魔をして恨みを買ったので、1人で出歩くのは危険と 外出を控える予定でしたが、それでいいんだろうかと考える。 イッパイアッテナに連絡しても戻ってくるまでには2~3日かかる。 その間、自分は安全だけど、他の血統書付きのペット達が襲われるかもしれない。 ミーシャを襲われて我慢のならないブッチーと、自分だけ安全ではいられないルドルフは 足長ブルドッグと戦うことにします。 と言っても、この2匹で犬に勝てるわけがないので、犬をデビルのいる庭まで おびき寄せて、最後はデビルに倒してもらう作戦。 デビルに協力を求めると、デビルは2匹の安全をを心配しつつも承諾。 この時の会話がちょっと印象深い。 デビルが「そいつの嫌がる言葉は・・・・」と言いかけると、ルドルフは 「わかってるよ。 だから、それ以上言わないでよ。 デビルがそんなふうに思っていないのは わかるけど、デビルの口からそういう言葉は聞きたくないから」 「そうか。 そういう言葉をおまえたちの前で言いたくないからな」 大人の会話だなあ。 信頼しあっている仲でも、自分に向けられた言葉ではないとわかっていても 不愉快で聞きたくない言葉があって、それをきちんと相手に聞きたくないと言えて、 大切な友人の前だから、その言葉は言いたくないと伝えることができる。 デビルが大人で知的な犬なことは明白。 ルドルフはまだまだてんで子供(特に女の子関係)なんですが、時々ハッとするほど 大人びた振る舞いをするんですよね。 ルドルフとブッチーは足長ブルドッグを探し、挑発しまくって追いかけさせる。 嫌がる言葉は、言うまでもなく『雑種』。 純血種の犬種名を出しては比べてからかい、デビルの庭へと誘導。 最後にデビルから「俺は純血種のブルドッグでな。 この家の中には、俺の血統書が 額に入って飾ってあらぁ」と真正面からの挑発を受け、襲いかかる足長。 しかしデビルの敵ではりませんでした。 一撃で倒したデビルは大声で遠吠えて家人を起こし、家の人が慌てて獣医さんへ連絡。 そしてやっぱり怒られてしまうデビル。 ちょっと気の毒。 足長も雑種ゆえに捨、小さい頃に捨てられてしまったのです。 ルドルフ達は入院した足長のお見舞いに行き、雑種と言ったことを謝りました。 たまたま一緒に入院していたプリンという名の雑種犬と少し親しくなったこともあり、 足長は少しずつ気持ちが和み始めた様子。 結局、日野さんの家に手伝いに来ているおばあさんに引き取られることになりました。 今回もデビルがかっこいい話でした。 強いし賢いし、本当に頼りになる。 イッパイアッテナは市川で彼女を作ったらしいですよ。 市川には戸締まりの甘い図書館があると、しばらくそちらで過ごすみたいです。

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